幻想的で美しい新宿御苑を舞台にした新海誠の「言の葉の庭」。
新海誠の作品が好きな人なら、ほとんどの人が見たことあると思います。
とても素晴らしい作品でしたね。
でも、小説の方まで読んだことある人はいるでしょうか?
実は小説版の「言の葉の庭」には映画では描ききれなかった部分がたくさんあります。映画が好きな人ほど小説版「言の葉の庭」を読まないのはもったいなすぎる。
まだ小説版の「言の葉の庭」を読んだ事ない人にその魅力を紹介したいと思います。
目次
映画版「言の葉の庭」では描ききれなかった物語が小説版には描かれている
参照元:http://los-endos.hatenablog.com/entry/20130924/1380025105
原作がある映画やドラマだと、原作よりも物語が少し削られている事がありますよね。
「言の葉の庭」もその例にも漏れず、映画では描かれていない部分があるのですが、その描かれていない部分が「部分」って言葉に収められる量じゃないレベルで小説版は物語が描かれています。
例えば
ユキノが学校に行けなくなってしまった原因を作った女生徒の「相沢 祥子」の物語。
タカオの高校の担任の体育教師「伊藤 宗一郎」の物語。
タカオの兄「秋月 翔太」の物語。
タカオの母の物語。
タカオのバイト先の先輩の中国人「シャオホン」の物語
映画の「言の葉の庭」しか観ていない人にとっては、「モブキャラでしょ?」って思うような人物や映画に出てこない人物もいますが、小説版を読んだら「いやいやいや!」ってなりますよ。笑
特に体育教師「伊藤 宗一郎」の話は、電車の中で読んでいて思わずウルっとしてしまいました。
映画本編は50分も満たない中編アニメーションでありましたが、小説版の内容を映画にしたら2時間じゃでも収まらないボリュームになっていたと思います。
劇場公開しなてもいいので、ぜひ小説のボリューム感で映画をいつかリメイクして欲しいです。
映像では描ききれない登場人物の心理描写がわかる
参照元:https://renote.jp/articles/1912
「言の葉の庭」に限らず、映画では描くことができない登場人物の心理描写が小説では描かれていますよね。
特に会話が少ない「言の葉の庭」のような映画は、心理描写が丁寧に描かれている小説版の真価を問われます。
実際に小説版も書いている新海誠監督も小説を書くにあたって、映画では描ききれないことを書きたいとあとがきで書いています。
心情だけでなく、登場人物の表情や仕草も映像では表現できないこともあります。
あとがきの新海誠監督の言葉を借りて書きますが、例えば、「彼女は迷子のような微笑を浮かべた」という文章があります。
映像の中では「困ったような笑み」を浮かべるであろうが、「迷子のような」という表現はなかなか難しいですよね。
そういった細かな表現が文字だとできるのも、小説ならではの良さなんです。
登場人物の心理状態や表現を知ることで、小説版を読んだ後に映画を見るとまた違った視点から映画が観れて、「言の葉の庭」をより楽しむことができます。
映画版「言の葉の庭」では描かれなかった結末が!
参照元:http://los-endos.hatenablog.com/entry/20130924/1380025105
映画だと、2人がその後どうなったのかははっきりと描かれないまま終わっていますね。
それはそれでこの作品の持つ儚い浮遊感のようなもの現れていて好きなんですが、小説版では、映画の結末のその後までも描かれています。
「言の葉の庭」が好きな人にはぜひ、その結末を自分の目で確かめて欲しいです!
「言の葉の庭」は小説初心者でも読みやすい!
参照元:https://koidolab.exblog.jp/21911852/
小説が苦手な人でも安心してください!
小説としてかなり読みやすいので、普段「小説はちょっと、、」って人でも楽しめると思います。
僕自身、難しい本を読んだ後に箸休めのような感じで「言の葉の庭」を読みました。笑
1〜3日もあれば読めるので、これから読書を趣味にしていきたいなんて人や夏休みの読書鑑賞文を書こうという人にもおすすめです!
アニメーション映画の小説版なので、いわゆる「ライトノベル」のような感じで 敬遠されてしまう人もいるかもしれませんが、1つの小説として充分に楽しめます。
最後に
実は、新海誠の小説は「言の葉の庭」の他にも「君の名は」「秒速5センチメートル」を読みました。
もちろん映画作品も観ましたが、小説読んだあと「言の葉の庭」が1番好きな作品になりました。
「言の葉の庭」特有の儚い美しさを小説でも感じさせてくれるのは小説家として新海誠の力ですかね。
「言の葉の庭」や新海誠監督が好きな人にはもちろん!
そうじゃない人にも読んで欲しい一冊です。
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