コロナなどの影響もあって、テレビでも毎日、暗い話題ばかりが流れて、生活様式が変わってしまったことで、先の見えない不安に煽られている人もたくさんいると思います。
最近では芸能人の自殺などの報道を目にして、心が苦しい気分になることもあります。
体の健康も大事ですが、心が疲れている人も多いんじゃないかと思います。
何を隠そう僕自身、適応障害という病気を患い、仕事を休職していた時期がありました。
最近は回復してきて仕事も復帰しているのですが、友達や仲の良い同僚などに「実はあの時、心の病気だったんだよね」みたいな事を話すと、「実は自分もそうかもしれない」という言葉が返ってくることが多くて、驚かされることが多いです。
僕は病気で仕事休んでいる時に、本を読むことで心が救われました。
この記事では、僕が休職期間に読んでいた本を紹介していこうと思います。
こんな人にオススメ
・心が疲れている人
・うつ病など心の病気に前向きに向き合いたい人
・読み終わった後に明るい気分になれる本を読みたい人
猫はためらわずにノンと言う / ステファン・ガルニエ
フランスでベストセラーになっているフランス人の作家が書く自己啓発本です。
猫から自分らしく生きていくコツを学ぼうといった本です。
随所に猫の格言が散りばめられていて、猫好きにはたまらないです。
一例として、僕のお気に入りの猫の格言です。
猫と犬との違い
犬は人に食べさせてもらい保護をしてもらっているから、人を神だと考える
猫は人に食べさせてもらい保護をしてもらっているから、自分を神だと考える
アイラ・ルイス
随所にちょっと笑っちゃうようなほっこりする。だけど、ちょっと考えさせられたりもするような格言が散りばめられていて、癒し効果も高めです。
猫の生き方は食べて、寝て、遊ぶ、自分にとって快適に過ごす事を考え、気に入らない事はやらない。
それでも彼らは愛され、うまく生きている。
そんな猫の生き方を少し真似をすれば、人もストレスを減らし、前向きに生きれるようになるのでは?
可愛らしい本ですが、けっこう胸が打たれる言葉もあり、本を読みながら、自然と涙が溢れていました
猫は自分が「本当は何が欲しいのか」ちゃんと知っている。 そして、「本当に欲しいものだけを得る」というきわめてシンプルな生き方を生活にくまなく徹底している
最近ちょっと無理してるかもって感じる人は、ぜひこの本を手に取って欲しいです。
心の持ち方 / ジェリー・ミンチントン
心の病気になった時にお医者さんに「自尊心を高めよう」といったアドバイスを受けることが多いと思います。
だけど、「自尊心を高めて」と言われて、高められるなら誰も病気になんかならないですよね。
この本には「自尊心ってどうやれば高まるの?」といったコツが書かれています。
なんとなくこういう自己啓発本ってキラキラしていて、「その人だからできるんじゃないの?」みたいな本が多いイメージですが、この本は「それで良いなだよ」とソッと寄り添ってくれるようなそんな本です。
学校や社会に出ると自分の好きな人だけの関係を築くのって難しいですよね。
誰もが理不尽な言いがかりをつけれたり、暴力のような言葉を投げかけられ、モヤモヤとした気持ちを引きずって過ごしたことがあると思います。
この本にはそんな場面に出くわした時の、気持ちを楽にする方法が書いてあります。
コンパクトの本なので、僕はふと読みたくなった時のためにカバンに常備しています。笑
過去を変える事はできない。しかし、未来のことなら、心がけしだいでなんとかなる。
内なる批判者は「過去」と「失敗」にこだわるが、あなたは「現在」と「成功」に意識を向けて生きていくべきだ。
内なる批判者と仲良くしてはいけない。
それは、あなたの最大の敵なのだ。
うつ消しごはん / 藤川 徳美
身体の健康を保つためには、日々の食生活って大事ですよね。
だけど、それは心にも言えることです。
よく体と心は別のようないうけれど、心も体の一部なのです。
忙しい日々を過ごしていると、食事が疎かになってしまうことも多いと思います。
そんな人にこそ、この本を読んでほしいです。
この本の中でも書かれていますが、日本人は他の国の人と比べて、肉を食べる量が少なく慢性的にたんぱく質と鉄分が不足している人が多いです。
実は心の疲れは、そんな栄養不足から起きているのかもしれないです。
本の中には、心を豊かにするためにどんな食生活を送るべきかなんて事が書かれています。
食生活を変えれば、自分自身も変わるかもしれないです。
実際に僕自身も、うつ病と適応障害を患っていた時にこの本を読んで、食生活を意識しました。
今、心の病気が回復したのはその食生活の影響もあると思います。
食事は日々欠かせないものなので、ぜひこの本を読んで、ちょっと食事に工夫を加えてみるのはいかがでしょうか?
なんで私が適応障害!?: 暗闇の中で光を見つけた私。 / 乃樹愛
「なんで私が適応障害!?: 暗闇の中で光を見つけた私。」は作者の乃樹愛さんが実際に適応障害と病気を診断された時の体験記が漫画となっています。
最近、芸能人でも適応障害と患って、活動を休止する人も目にしますよね。
僕自身、仕事が多忙だった時期に適応障害という病気患った事があります。
原因のわからない体調の悪さに不安を感じていた時に、知人の提案で意を決して、心療内科の病院に行った時に初めて、「適応障害」という診断を下されました。
その時は「鬱病はなんとなくわかるけれど、、適応障害ってどんな病気なんだろう?」という状態だったので、この本を読んで「適応障害」という病気を理解しました。
病気を診断されたことある人ならわかると思うんのですが、よくわからない不安の正体がわかった安心感と同時に、「えっ!自分が!?」って思う人も多いと思うんです。
同じ病気を持っているからこそ共感を持てることが多いです。
そして、この本を読んだ当時の僕は病気が既に診断されている状態でしたが、だけど、「実はあの頃の自分も適応障害だったのかも」って思いました。
心の病気って自分では気づくのが難しいので、気付いた時には手遅れになってしまうという事はよくあります。
もし最近疲れていて、風邪っぽかったり、なんかよくわからない体調の悪さを感じているのであれば、この本を読んでみても良いのかもしれないです。
最後に
最後に紹介した乃樹愛さんの本のタイトルのように、ストレスを溜めて病気と診断されるまでになった人って「なんで自分が!?」って思う人も意外と多いです。
肉体的な疲れと違って、心の疲れというのはかなり蓄積されるところまでいかなければ、気づきづらくて、気づいた時には、、という風になってしまうものだと思います。
SNSだったり、ニュースであったり、人の怒りを目にしやすい状況だからこそ、自分がリラックスできる状況を持って、本を読んでみるのも大切なことなのかも知れませんね。