アメリカ生活の中では、日本との文化の違いで数々驚くことがありました。
その中の1つが「サマータイム」です。
アメリカやオーストラリア、ヨーロッパの方に旅行に行った時、
「まだこんな時間なのに、まだ全然明るいじゃん!」
ってなったことありませんか?
確かにその国が元々、日中が長く続く国なのかも知れない。
だけど、実は夏と冬で時間そのものがズレているのです!
日本では導入されているシステムではないので、あまり馴染みもない人も多い「サマータイム」とはなんなのか説明していこうと思います。
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アメリカとヨーロッパでサマータイムの呼び方が違う!?
引用:https://www.ontrackdiabetes.com
まず最初にサマータイムという言葉ですが、、
まずサマータイムとは、ヨーロッパの方とアメリカでは少し呼び方が異なるそうです。
・Summer Time(サマータイム)
・Daylight Saving Time(デイライト セービング タイム)
どうやら「Summer Time」は、ヨーロッパで使われていて、アメリカ大陸やオーストラリアでは、「Daylight Saving Time」というのが一般的だそうです。
※ちなみにヨーロッパにおける「Summer Time」の正式名称は「Central European Summer Time(セントラル ヨーロッパ タイム)」だそうです。
でも、僕はアメリカの東海岸の方に住んでいましたが、「Summer Time」で伝わっていたので、会話の中では「Summer Time」と話しても特に問題ないと思います。
というか、、
「Daylight Saving Time」なんて言葉を使っているのを知らなかった(; ・`д・´)
たまたま僕の周りの人達がそうだったのか
僕のリスニング能力不足の問題かも知れませんが、、
西海岸の方だとどうなんでしょうか?
夏と冬で時間が変わる!?
引用:https://www.ontrackdiabetes.com
そう、言葉のままです。
サマータイムが導入されいる国では、夏と冬で1時間ズレるのです。
厳密にいうと、
アメリカ
3月の第2日曜日から11月の第2日曜日
ヨーロッパ
3月の最終日から10月の最終日
オーストラリア
3月の最終日曜日から10月の第1日曜日
結構、場所によって変わるみたいですね。
僕が住んでいたアパートでは、サマータイムが始まる月になるとエレベーターに「3月◯◯日からサマータイムが始まるよ。」「10月◯◯日に、サマータイムが終わるよ。」という張り紙が張り出されていました。
サマータイムの目的
引用:https://america411.net
サマータイムは、夏の太陽の出ている時間帯を有効活用しようというのが目的あるみたいです。
まぁ、まんまですねw
もう少し具体的な目的だと
・明るい時間を有効に使えるので照明の節約になる。
・交通事故や犯罪発生率の低下。
・活動時間が増えることによる経済の活性化。
・午後の日照時間が増えることによる余暇の充実。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/夏時間
実際にサマータイムが始まると夜の8時の時間でも全然明るいので、仕事が終わった後に公園に散歩したり、平日でも明るい時間帯に買い物に行ったり、遊びに行ったり、、
明るい時間が長いというだけで、1日の中で有意義に過ごせる時間が一気に増えました。
アメリカ人の家庭は割と日本の家庭より外食をすることが多いみたいですが、これもサマータイムの影響があるんではないでしょうか。
何より仕事から帰宅する時の時間帯が明るいのが、気持ち的に嬉しい。
こう考えると、サマータイムを導入する目的はだいぶクリアしているように思えますね。
そして、夏になると時間が早まって、冬になると時間が遅まるので、平日の冬の朝でも暗いということはないのもありがたかったです。
日本だと冬の平日、まだ太陽が出る前から出勤なんてあまり珍しいことではないですよね。
陽が出ていない時に、暗いし、寒いし、、朝から気分が下がるんですよね。
サマータイムがあることで、それが解消されるのは本当に嬉しかったです。
サマータイムのデメリット
引用:https://taishu.jp/articles/-/57456
いい事づくしなサマータイムのように思えますが、案外そうゆうわけでもない。
と言っても、個人に降りかかるのは些細な事だけど、、
時計の時刻設定を直すのがめんどくさい
些細な事ですがね、、めんどくさがりな僕には毎回、時計の時刻設定を変えるのめんどくさい。。
掛け時計、置き時計、腕時計、PC、Blu-rayデッキ、ゲーム機、電子レンジ、オーブン、、などなど
意外とあるんですよ、、
iPhoneは勝手に時間が切り替わってくれるので、助かりますがね。
だから、サマータイムで時間が切り替わった次の日は、各々の時刻がズレないように、iPhoneの時計を睨みながら、分が変わるタイミングで機器の時刻設定完了ボタンを「せいやぁ!!」って押す作業に追われるのです。
時間が切り替わった後、しばらく体がダルい
アメリカだとサマータイムが始まると時間が1時間早まるので、普段6時に起きている人からしたら、時計は6時でも体内時計では5時に起きることになります。
日本からアメリカに渡った時の時差ボケと比べると全然マシですが、切り替わった翌日は軽く時差ボケしている状態なので仕事なり学校なり、普段の日常生活を送らないといけないので地味に辛かったですね。
まぁ、アメリカ人は割と時間にルーズなので、それが原因で会社に遅刻しても突っ込まれることがないですが、、日系の会社で赴任している方はアメリカにあろうと会社のルールは日本のままなので、ちょっとしんどいかもしれないですね。
その代わり、サマータイムが終わるときには時間遅くなるので、アメリカだと1時間多く寝れるというメリットもw
公共の時計が切り替わっていないことある
これはアメリカ限定かも。笑
申し訳ないが、やっぱり日本人と比べるとアメリカ人は適当なところがあるから、時間が切り替わってから、1週間ぐらいは公共の時計はあまり信用できないですね。
この時期にアメリカに旅行に来る人は、なるべくiPhoneやスマホを信用した方が良さそうですね。
けっこう公共の時計に騙されて、ツアーの待ち合わせに遅れてしまうということもあるみたいです。
サマータイム導入国
引用:https://www.time-j.net/uc/dst/
引用:Paul Eggert CC-BY-SA-3.0, via Wikimedia Commons
青:夏時間を実施している
橙:過去に夏時間を実施したが現在は行っていない
赤:夏時間を一度も実施したことがない
アジア (6)
イスラエル、イラン、キプロス、シリア、レバノン、ヨルダン
アフリカ (1)
モロッコ
ヨーロッパ (40)
※アイスランド、ロシア、ベラルーシを除く国と地域で実施
アイルランド、アルバニア、アンドラ、イギリス、イタリア、ウクライナ、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、クロアチア、サンマリノ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポルトガル、マケドニア、マルタ、モナコ、モルドバ、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク
北アメリカ (6)
アメリカ合衆国(例外あり)、カナダ(例外あり)、キューバ、ハイチ、バハマ、メキシコ(例外あり)
南アメリカ (3)
パラグアイ、ブラジル(南部のみ)、チリ(南端部を除く)
オセアニア (4)
オーストラリア(南東部のみ)、サモア、ニュージーランド、フィジー
沖縄が位置する緯度が30度以下の低緯度に首都(主要都市)があって、サマータイムを実施している国・地域
メキシコ、キューバ、バハマ、ブラジル、パラグアイ、サモア、フィジー、カナリア諸島
引用:https://www.time-j.net/uc/dst/
アメリカやカナダでも地域によっては、サマータイムが廃止されている地域もあるみたいですね。
同じ国でも、地域によって導入されていない地域があるのはけっこう注意しなければ蹴ませんね。
日本でもサマータイムが導入されてた!?
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/夏時間
どうやら日本でも、太平洋戦争敗戦後の1948年からサンフランシスコ講和条約が締結される1951年まではサマータイムが導入されていたみたいです。
日本ではサマータイムではなく、「サンマータイム」と呼ばれていたそうです。
秋刀魚タイム?、、なんかダサいですね。
当時の訛りなのかな?
敗戦後だし、英語をそのまま使うのは嫌だったのかな。
ともかく「サンマータイム」が導入している間は、寝不足やら残業時間の増加が原因で不評だったみたいです。
残業時間の増加、、
今の日本でもそういう問題は起きそうですね。
どうやらサンマータイム廃止後、だいぶ長い時間を経て、2000年代にはちょこちょことサマータイムの復活させる動きがあり、衆参両院超党派の100名超の国会議員らによって「サマータイム制度推進議員連盟」が設立されたそうです。
が、当時、NHKが視聴者に「サマータイム賛成派?反対派?」のアンケートを取ったところ、反対派の方が多かったようです。
反対派の意見はこういった感じです。
・日本列島は東西に細長いため、東日本と西日本で日の出・日の入りの時刻に大きな差があり、全国一律にサマータイムを導入するには不適。
・日本は湿度が高く、日没後も蒸し暑いため、帰宅後の冷房需要が他国と比べて大きい(特に関東以西の地域ではそれが顕著)。
・日本の周辺国の多くはサマータイム制を導入していないので、欧米のサマータイムに合わせる必要性が薄い。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/夏時間
日本がサマータイム導入されないのは、1つ目の「日本列島は東西に細長いため、東日本と西日本で日の出・日の入りの時刻に大きな差があり、全国一律にサマータイムを導入するには不適。」が大きな原因な気がするな。
東と西で時間がズレてしまったら、なかなかめんどくさそうだしね。
それでも北海道と滋賀県と岩手県では、短期間でサマータイムの導入テストをしたそう。
奈良県では実際に導入したこともあるみたいだけど、アンケートの結果、不評で2017年に廃止されてしまったよう。
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最後に
個人的には、日本にもサマータイムの導入をして欲しいけれど、現段階では課題が多すぎて導入するのは現実的に難しいのかな?
この記事を読んでくれた方は「サマータイム」に対して、どのような意見を持ったでしょうか?
また国によって早まる時間が変わったり、期間が変わるので、海外に旅行をされる際にはサマータイムの存在をしっかり確認されることをオススメします。
では、長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。