2018年の終わりにクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」が日本で大ヒットしました。
クイーンを知っている人も知らない人も映画を観て、クイーンを知って最後のライブエイドのシーンには感動したと思います。
もちろん、僕も映画館で「ボヘミアン・ラプソディ」を観て、涙を流しました。
だけど、映画のような物語を持っているアーティスト・バンドはクイーンだけではありません。
ボヘミアン・ラプソディを観て、音楽の伝記映画に興味を持った人へ、そのグループを知らなくても楽しめるロックの伝記映画を紹介していきます。
目次
ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ
参照元:http://www.outsideintokyo.jp/j/review/samtaylorwood/
公開年:2009年 制作国:イギリス、カナダ
上映時間:98分
監督:サム・テイラー=ウッド
キャスト:アーロン・ジョンソン、クリスティン・スコット・トーマス、アンヌ=マリー・ダフ、トーマス・サングスター、デヴィッド・モリッシー
あらすじ
参照元:https://angel.ap.teacup.com/sofiaandfreya/1010.html
世界がまだ見ぬ、誰もまだ知らなかった青年ジョン・レノンとふたりの“母”の真実の物語。誰もが通過する青春時代に誰よりも母の愛を求め、そして誰よりも愛を表現しようとした青年がいた。彼の名はジョン・レノン。若き日の彼にはふたりの“母”がいた。生き方を教えてくれた母、そして音楽の喜びを教えてくれた母。これはふたりの“母”への愛と哀しみの中で10代を駆け抜けた一人の青年の物語である―。
引用:oriconより
高校生のジョン・レノン
参照元:http://blog.livedoor.jp/y0780121/archives/50517223.html
おそらく多くの人が学生時代に英語の授業でビートルズの「Let it be」やジョン・レノンの「imagine」を歌ったことがあると思います。
ビートルズが好きで聴いている人ならば、学生時代のジョンの人柄もなんとなく知っているだろうけれど、学校の授業でしか触れたことない人はこの映画を観ると、ジョンの破天荒な人柄や複雑な家庭環境に驚くと思います。
そういうギャップ感もこの映画を楽しむ1つかも。
この映画の中ではジョン・レノンがポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンとバンドを結成して町を出ていくというストーリーの一方で母を2人持つジョンの複雑な家庭環境を描いています。
ビートルズが好きな僕にはジョンがポールと出会ったり、クオリーメンで活動している場面にかなり胸熱でしたが、映画としてはジョンの家庭環境の事を中心にストーリーを描いているので、ビートルズを全く知らない人でも一本の映画として面白く見れる映画だと思います。
そして、この映画の良いところは、実話ベースの映画にありがちな映画のストーリーのための改変があまりされていない事です。
なので、ビートルズが好きな人ほどこの映画を観て、少しニヤリとしてしまうのではないかと思います。
映画の予告とともにジョン・レノンの「MOTHER」をお聴きください。
24アワー・パーティー・ピープル
参照元:https://plaza.rakuten.co.jp
公開年:2002年 制作国:イギリス
上映時間:112分
監督:マイケル・ウィンターボトム
キャスト:スティーヴ・クーガン、レニー・ジェームズ、パティ・コンシダイン、アンディ・サーキス、ショーン・ハリス
あらすじ
不況の嵐が吹き荒れる1976年6月4日のマンチェスターのレッサー・フリー・トレイド・ホールで行われたセックス・ピストルズのライヴ。ライヴの観客は42人、その中には後にシンプリー・レッドを結成するミック・ハックネル、後にジョイ・ディヴィジョンとなるワルシャワのメンバー、後にバズ・コックスのメンバーとなるハワード・ディヴォード、後にザ・スミスのメンバーとなるモリッシー、ニュース・キャスターであり後にファクトリー・レコードを創設するトニー・ウィルソンがいた。
物語はウィルソンと4人の若者によるサクセス・ストーリー。俳優のアラン・イラズマス、マネージャーのロブ・グレイトン、プロデューサーのマーティン・ハネット、そして後にニュー・オーダーなどファクトリー所属アーティストのアルバムジャケットなどを手掛けるようになるピーター・サヴィル。そしてウィルソンが創設したファクトリー・レコードから生まれた音楽、そのファクトリーが手掛けた大型クラブ「ハシエンダ」がひとつのムーヴメント、時代、伝説を築き上げていく。
引用元:https://ja.wikipedia.org
この映画を見ずにUKロックファンは名乗れない
参照元:http://deep-focus.com/24-hour-party-people/
「UKロックが好きなら、この映画を見ろ!」
と言っても大袈裟ではない映画だと思います。
マンチェスターに数々のムーブメントを起こした伝説のレーベル「ファクトリーレーベル」を創設したトニーウィルソンと前半はジョイ・ディヴィジョン、後半はハッピーマンデーのお話です。
映画としてのジャンルは全く違うんだけど、なんか匂いとして「トレインスポッティング」に似ているような気がします。
バンドマン時代に音楽仲間と一緒にお酒を飲みながら、この映画を観たのを思い出します。笑
冒頭に流れるセックスピストルズのマンチェスターでの観客42人のライブ。
このライブの影響力を考えたら「ロックの歴史上、最も重要なライブの1つ」とも言われるわけだ。
映画はもちろんだけど、この映画はエンドロールまでじっくり観て欲しいです。
映画の予告とともにNew Orderの「Here To Stay」をお楽しみください。
ロックスター
参照元:http://davidsan.ocnk.net/product/605
公開年:2001年 制作国:アメリカ
上映時間:105分
監督:スティーブン・ヘレク
キャスト:マーク・ウォルバーグ、ジェニファー・アニストン、ザック・ワイルド、ジェイソン・ボーナム、ジェフ・ピルソン
あらすじ
クリス・コールは昼間はセールスマンとして働き、夜はアマチュアバンド「ブラッド・ポリューション」のボーカルをしている。彼はロック界の大御所バンド「スティール・ドラゴン」に憧れており、そのボーカルであるボビー・ビアーズの歌声をまねて、ファンを熱狂させていた。
しかしある日、クリスは突然バンドを追い出されてしまう。そんな彼に何と「スティール・ドラゴン」からボビーの後釜としてボーカルにならないかとの誘いが来る。
クリスは憧れの「スティール・ドラゴン」の新しいボーカルとなり、一躍スターとなった。
引用元:https://ja.wikipedia.org
HR/HM好きにとって、豪華すぎる映画
参照元:http://eiga.michao.jp/youga/9605
トリュビュートバンドを組んで憧れていたバンドから、電話がかかってきて加入するというまさに映画のような展開。
ロックキッズなら誰でも夢に見る映画のような展開ですが、実はメタル界の大御所ジューダスプリーストのメタルゴッド、ロブハルフォードの脱退劇をモデルにした映画なんです。
なので、この映画のタイトルは元々「メタルゴッド」というタイトルだったらしいですが、ロブハルフォードの商標登録だったために「ロックスター」というタイトルに変更。
僕は「メタルゴッド」という言葉が商標登録されていたことにビックリしました。笑
映画中流れる音楽はボン・ジョヴィやモトリークルーなどといったハードロックの名曲ばかりで、それだけでハードックファンはニヤリ。
そして、何よりこの映画のすごいのは、劇中にマーク・ウォルバーグが加入するスティールドラゴンというバンド。
メンバーがかなり豪華なんです。
ギターはオジーオズボーンのバックバンドで演奏していたザック・ワイルド。
元ドッケンのジェフ・ピルソン。
レッド・ツェッペリンのドラマー、ジョン・ボーナムの息子のジェイソン・ボーナム。
そして、劇中の演奏シーンでのマーク・ウォルバーグの歌声の吹替はスチールハートのミレンコ・マティアヴィッチ。
こんなHR/HMファンにとって、夢のようなスーパーバンドなんです。
このバンドを見るためだけでも、この映画を観る価値があると思います。
マーク・ウォルバーグのロン毛姿もこの映画の見所の1つです。笑
劇中のバンド「スティールドラゴン」の曲を聴きながら、映画の予告を楽しみください。
最後に
邦楽、洋楽関わらず素晴らしいミュージシャンは、まるで映画のような物語を持っていると思います。
この記事で紹介した映画はそのバンドのファンだけではなく、知らない人でも楽しめる映画だと思うので、ぜひ映画を観て、音楽も好きになっちゃってください!