クワイエット・プレイス
引用:https://www.realoclife.com
公開年:2018年 制作国:アメリカ
上映時間:95分
監督:ジョン・クランシスキー
キャスト:エミリー・ブラント、ジョン・クランシスキー、ミリセント・シモンズ、ノア・ジューブ
原題「A Quiet Place」
日本語に訳すと、「静かな場所」です。
今までありそうでなかった「音を立てると襲われる」いう斬新なホラー映画です。
アメリカでも話題を呼び、週末興行収入ランキング初登場1位。
当初では、公開初週末には1700万ドル前後の興行収入を収めると予想されましたが、実際の公開初週末の興行成績はそれをはるかに上回り、5020万ドルの興行成績を収めました。
どうやら公開初週末で5000万ドルを超えたのは「パラノーマル・アクティビティ3」以来だそうです。
あらすじ
音に反応して襲撃してくる何かによって、人類は滅亡の危機にさらされていた。リー(ジョン・クラシンスキー)とエヴリン(エミリー・ブラント)の夫婦は、聴覚障害の娘ら3人の子供と決して音を立てないというルールを固く守ることで生き延びていた。手話を用い、裸足で歩くなどして、静寂を保ちながら暮らしていたが、エヴリンの胎内には新しい命が宿っていた。
引用:シネマ・トゥディ
ココ見てポイント
うるさい静けさ
「静けさ」
この作品の大きな特徴の1つですね。家族の間では手話、囁き声だけで会話をし、生活音もほとんどありません。
セリフもほとんどないんで、英語が苦手な方でも米国の輸入盤で見れるよ!ってレベルです。
この映画で寝息を立てて寝てたら、怪物にやられる前に周りの観客にやられるでしょう。
どうやら撮影する時も極力、必要な音以外は出さないように気をつけて撮影をしたらしいです。
後から編集で音を消すことは出来るんだろうけど、役者によりリアリティを持って演技をしてもらいたかったのでしょう。
とにかくこの静けさが怖かったです。
音が発生するときは、たいてい何か問題が起きた時です。
人が気を使って音を立てないように努力しているのに、怪物たちはそんなのお構い無しでやって来ます。
そもそもお前らが諸悪の根源だけどな!
この静と動のギャップの激しさ。
思わず目を閉じても、全く意味がない。
音が攻めてきます。
映画観ながら、「聴覚で責められるのって、視覚で責められるよりエグいかもしれない。」と思いました。
声がなくても伝わる家族愛
引用:https://eiga.com
「音を立てると襲われる」という危機に瀕した世界で、母は言います。
「子供たちを守れなかったら、意味がない。」
この映画はジャンルとしてはホラー映画ですが、監督は「家族の愛を描きたい」という想いで、この映画の撮影に挑んだみたいです。
「家族」、「子供」を守ろうとする父親と母親の気持ちが言葉がないからこそ、その表情や仕草からひしひしと伝わってきます。
緊張感の続く映画だけど、映画の後半にはウルっとするシーンもあったり、、
そういえば、この映画の父親役の「ジョン・クランシスキー」と母親役の「エミリー・ブラント」は実際の夫婦だそうです。
なるほど、だからこの低予算映画にエミリー・ブラントが出ていたのか、、もしエミリー・ブラントが出ていなかったら、B級、、いや、何でもないです。
そして、お姉ちゃん役の「ミリセント・シモンズ」は、実際に聴覚に障害を持った子みたいです。
監督曰く、「実際に聴覚障害を持った役者さんを使う事で、彼/彼女たちに置ける状況の理解をより深く理解をできる。」とのこと。
その事を踏まえながら見ると、また違った見方ができて面白いかもしれない。
下から、少しネタバレあり。
ネタバレを見たくない方は、目次の戻って「まとめ」に飛んでください。
ネタバレ防止の間を置くためにも、、
セリフも少なく、英語が苦手な方でも十分楽しめると思うので、映画公開より一足先に観たい方がいたら、こちらから輸入版を求めてみても良いかも!
気になった点。(ネタバレあるよ!)
この映画の中で、エミリー・ブラントが演じるエヴリンは妊娠しています。
恐らくこの映画を観ていた人のほとんどが思うんじゃないかな?
なんで妊娠しているの?
だって、音を出せないんだよ?
無音のまま出産を迎えて、仮に無事に出産出来たとしても、赤ちゃんが産声をあげた瞬間、人を喰らう怪物が出産祝いにやってくる世界だよ?
もし赤ちゃんがウィスパーボイスで泣いてくれたら、なんとかなるかもしれないけれど、どう考えても無理でしょ。
ちょっと、森進一みたいで面白いけれど。。
まぁ、流石のお父さん、用意周到でちゃんとベビールームを作ってはいるんだけど、流石にこの状況下で子供を作るのは少しどうかと思いました。
まとめ
少し気になる点もあげましたが、、設定がとにかく斬新で映画としてもただのモンスターパニック映画になっていなくて、本当に面白かったです。
この映画は絶対映画館で見たほうがいいと思います。
音数が少ない分、1つ1つの音の迫力が倍増。
物語はすでに事が起きてからの最中から始まるので、最初からから最後まで物凄い緊張感。
映画上映中にケータイ落としたら、確実に周りがビクッってなります。
正直、僕はビックリ系がめちゃくちゃ苦手なので、なんかジェットコースターにずっと乗ってるような感覚で見終わった後、少し疲れていました。
「エミリー・ブラントが出ている映画だから、ホラーと言ってもそこまで怖くないっしょ!」とかなり舐め腐っていましたが、完全にやられましたね。
90分で短く感じたという人もいたけれど、僕には十分長く感じました。
本当にこの映画を観たい映画好きな方は、なるべく朝一とかレイトショーとか映画好きが集まるような時間帯の上映を狙って観に行きましょう。
ポップコーンとか食べて観ている人がいたら、この映画の魅力が半減すると思います。
どうかポップコーンは控えてご観賞ください。