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これでも喰らえ!海へ行く前に見ておきたいおすすめのサメ映画5選

誰でも素敵なサメ映画を観て過ごたい。そんな風に思うことがありますよね。
とは言え、一言でサメ映画と言ってもたくさんあるし、不安を感じる人も多いはずだ。
でも、もう大丈夫!
僕がサメ映画を5本、出来る限りネタバレをしないようにおすすめしていきたいと思います。

 

巷ではおなじみのサメ映画。
今や海だけではなく、空から降ってきたり、砂の中から現れたり、タコと合体させられたり、ゾンビになったり、亡霊化したり、訳の分からない巨人と異種格闘技戦をさせられたり、、

 

サメ側の事務所も映画業界の無茶な要求にどんどん答えてくれてます。
でもさ、サメの魅力ってそこじゃないよね。
「サメ映画」と検索をかけると、もはや変わり種のサメ映画ばかりが上がってくる。
サメ側だって、そろそろ純粋に人を襲いたいはずだ。
そんなサメ達の気持ちを救うべく、真面目なサメ映画を選りすぐってみよう。

 

映画を見る前に、良いサメ映画のポイントを抑えよう

 

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僕が思う良いサメ映画のポイントは2つ。

 

1つ目のポイントは「登場シーン」

音楽で例えるなら、サメがガンガン人を襲っているシーンをサビだとすると、登場シーンはBメロの部分に当たると思います。
サビの魅力を十二分に引き出すのはBメロなんです。
次に書いた2つの文章を、目を閉じて想像してみて欲しい。

 

・海でサーフィンをしていたら、なんの突拍子もなくサメが海中から飛び跳ねてくる場面。

 

・視界の悪い海の中、目を凝らして見ると正面からゆっくりと口を開けた大きなサメが近づいてくる場面。

 

前者はBメロなしバージョンですね。
確かにびっくりはするかもしれないけれど、突然現れた驚きであっても、サメの恐怖や場面の緊張感はあまり伝わってこないですよね。
それに対して後者は派手な演出こそはないですけれど、サメの恐怖や近づいてくる緊張感がビンビンに伝わってきませんか?

 

2つ目の魅力は「サメがあまり出てこない」

おいおい、サメ映画を観ているのに出てこなくて良いのかよ!」って思うかもしれないけれど、それで良いのです。
理由は1つ目とほとんど一緒ですが、バンバン出てきたら、緊張感もへったくれもありません。
あまり出てこないからこそ、いざ現れたときに引き締まるのです。
出たがりなサメなんて三流もいいところ。

 

ただ、これの難しいのはたまに本当に最後の最後まで姿を現さないで、いざ出てきたら「なんじゃこりゃ!」ってなるパターンもあることですね。
この場合のサメも自分の出る場面を理解できていない三流のサメですね。
一流のサメとは、ちゃんと映画全体のバランスを考えて、ビシッと構えているもんです。

 

良いサメ映画のポイントを押さえたところで、いよいよおすすめ映画の紹介です。



wow

ロスト・バケーション

lost vacation引用元:https://www.amazon.co.jp/

 

あらすじ

亡き母が教えてくれた秘密のビーチ。医学生のナンシーは休暇を利用してついにそのビーチを訪れる。母に先立たれた父と幼い妹の世話、医師となる為の勉強漬けの日々から解放されるナンシー。そんな彼女の最高の休暇は一匹の巨大な人喰いザメによって、一転恐怖に支配されることになるのだった…

引用元:wikipedia

制作国:  アメリカ 上映時間: 86分 制作年: 2016年
監督:   ジャウム・コレット=セラ
キャスト: ブレイク・ライヴリー 、オスカー・ジャネーダ    他

 

身近にある恐怖

僕は現在、アメリカに滞在しているのですが、アメリカに来てから、日本のホラー映画の怖さが少し半減しました。
それはなぜかと言ったら、ここがアメリカだからです。
リングの貞子や呪怨の伽倻子を見ても、アメリカにいると日本で見ていた時ほどの身近さがないのです。

なんで急にこんな話をし出したかと言うと、サメ映画も上と同じで、基本的には船を乗らなければ行けないほど、冲から離れた海の上で起きている事が多いから自分自身から少し離れた世界のように感じると思うんです。
だけどこの映画、オリジナルのタイトルは「THE SHALLOWS」。
SHALLOWSとは日本語に直すと「浅瀬」
そう、この映画の出来事は最初から最後まで砂浜から200メートルの岩場で起きている。
つまりは海水浴に行く人、サーフィンを少しやっている人ならこの映画と同じ事が起きてもおかしくはないのです。

 

煽る演出

僕がこの映画を観た時にまず思ったのは演出の素晴らしさ。
例えば、前半のサメが出るまでの間、主人公のブレイク・ライヴリー演じるナンシーはサーフィンを楽しんでいます。
主人公がサーフィンで波の上を軽快に滑走している時は楽しそうな音楽が流れのですが、海の中に潜ると途端に音楽のボリュームが弱くなる。
そういった細かな演出が散りばめられていて、常に近くにサメがいるんじゃないかという緊張感があるのです。

 

魅力的な金髪美女

モンスターパニック、ホラー映画と言えば、金髪美女が定番ですね。
この映画も例にも漏れず、金髪美女の主人公ナンシーが活躍します
だけど、この主人公はそれだけじゃない。
医学生なのだ。
つまりは頭が良いのです!
投げ出してしまいそうな場面でも、冷静に判断して、果敢にサメに挑んでいきます。
こうゆう映画にありがちな「そんな事やったら、死ぬに決まってんじゃん!」みたいなバカな行動はほぼありません。
テンポよく物語が進行し、観ている側にスマホいじるような隙を与えません。

 

パニック・マーケット3D

パニックマーケット引用元:https://www.amazon.co.jp/

あらすじ

突如起こった大洪水。一軒のスーパーマーケットに、13人の生存者たちが取り残されていた。浸水した店内には高圧電線が垂れ下がり、水中からどう猛な人食いザメが襲い掛かるなど、絶体絶命の状況に追い込まれていた。しかも13人の中に強盗犯、殺人犯が紛れ込んでいることが判明し、地獄のような店内から彼らは命懸けで脱出を図るが……。

引用元:シネマトゥデイ

制作国:  オーストラリア 上映時間: 89分 制作年: 2012年
監督:   キンブル・レンドール
キャスト: ゼイヴィア・サミュエル 、シャーニ・ヴィンソン 、フィービー・トンキン    他

 

最高峰のB級映画

パッケージを見ても分かる通り、B級映画です。
Amazonでパッケージを見た時にロストバケーションを書いた後だったせいか、あまりにもB級臭さがプンプンして、「ちょっとなぁ」って思ったので、アメリカのAmazonに移って探してみたら、アメリカ版のパッケージはより一層B級臭さが増していたので、諦めて日本版のパッケージを借りて、貼り付けたのです。
まぁ、僕の愚痴はここまでにして、、
実はこの映画、「エクリプス/トワイライト・サーガ」やブラット・ピットと共に「フューリー」に出演したゼイヴィア・サミュエルや「ヴァンパイア・ダイアリーズ」や「オリジナルズ」という人気ドラマに出演しているフィービー・トンキンが出演している。
B級映画なのに、地味に豪華なキャストです。
そして、なぜか3D上映までしていたという破格の扱い。
どうやらヴェネツィア国際映画祭でも公開され、反響が大きかったらしいです。
うまく予算が下りれば、もしかしたらメジャー作品になれたのかも。

 

サメも気まずくなる人間模様

大洪水が原因でスーパーマーケットに閉じ込められた生存者。この生存者がまた「よくもまぁここまで揃えたな。」と感心するぐらい一癖も二癖もある。

・元水難救助隊の主人公のジョシュ。 そして、そのジョシュが救えなかったせいで(ジョシュのせいでもないけど)サメに襲われ、兄を亡くしたジョシュの元婚約者のティナ。そして、現在の恋人スティーヴ。

・万引きをして捕まった女の子とその恋人の店員。嫌味な店長。そして、登場した刑事が万引きした女の子のお父さん。

・ピンチになったら、すぐヒステリックになりそうな女とチャラそうな彼氏。

・2人組の強盗犯。

もう文章にまとめるのもめんどくさい。
実際に箇条書きにしたけれど。
ここまで揃えると何も起きないわけがない。と言うよりも89分にまとめられるの!?ってなるでしょ?
それがまとまっているのです。
まぁ、ここにサメさんがいますからね。
「こいつもういらないな。」ってなったら、サメさんから強烈なレッドカードを喰らえばいいだけの話です。
そのためか今回、サメさんも張り切って活躍をしていますよ。

 

それでもやっぱりB級。

なんやかんやこの映画の良いところはこのB級臭さがあるところかなと思います。
基本的には結構真面目に作り込んでいるんだけど、時々、にじみ出るB級臭い雑さが緩急を生むのかなって思います。
都合主義やツッコミどころも多いけれど、そんな事を言ったら粋じゃないってもんだ。
逆に言えば、それを許せない人はこの映画はあまり向かないのもしれない。
まぁ、こうゆう映画を観るときは何も考えないで、映画に身を任すのが正解だと思います。

 

オープン・ウォーター

 

511DNKHA5WL.jpg引用元:https://www.amazon.co.jp/

あらすじ

ダイビングを楽しんでいた夫婦(ランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス)が海面に上がってみるとボートが彼らを置き去りにして岸に戻っていた。しかもそこに無数のサメが現れ……。

引用元:シネマトゥデイ

制作国:  アメリカ 上映時間: 79分 制作年: 2003年
監督:   クリス・ケンティス
キャスト: ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス

 

実話という恐怖。

サメ好きにもそうじゃない人にもけっこう有名な映画ですね。
僕はわりと最近、配信サイトでなんとなく目について観たので、あまり前情報を知らずに観ました。
後々に調べて、実話だという事を知りました。
ツアーでスキューバーダイビングを楽しんでいた夫婦が乗務員の点呼ミスで海に置き去りされてしまうのですが、これが実際に起こりそうで怖い。
まぁ、実際の事件では、点呼ミスではなく名簿に名前すら載っていなかったらしいですが。
いかんせん外国人は雑なのだ。
買い物をすれば、日本であまりないレベルでの会計ミスは良くあるし、200ドルのお金を引き出したら500ドル出て来て、戸惑ったこともある。
まぁ、アメリカ人だけかも知れないですが、、
それでも今までの自分の経験から、こういったミスが起きて置き去りにされるなんて容易に想像できるのです。
とりあえず人数の多いツアーでのダイビングはしないと心に誓いました。

 

何も起きない時間

この映画、夫婦が大海原に投げ出されてから、特に何もドラマは起きません。
時に喧嘩したり、時に励まし合う。時々、巡回している船に助けを求めては気付かれずにただ漂っているだけです。
最初こそは「すぐに助けがくるさ!」と楽観的な2人ですが、一刻と時を刻むにつれて消耗する体力、何もできない無力さとストレス、徐々に姿を表していくサメへの恐怖。
人によっては退屈な映画。でも、人よっては相当なホラー映画だと思います。
登場人物を自分に置き換えて、映画を観てください。

 

本物のサメ

低予算で作られることが多いサメ映画では「今時、プレイステーションなのかい?」みたいなサメが使われることが多いです。
4じゃありません1です。
どんな要求にも応えてくれるサメ事務所ですが、さすがにこれには「うちもボランティアでやってるわけじゃないからさ!見合ったギャラを貰わないと、出せないよ!」とのことである。
だけど、この映画は本物の海とサメを使っているのです。
マグロの血生臭いぶつ切りを海にばら撒いて、時にはキャストも身体をふやかしてサメが集まってくるの待ち続けたらしいです。
監督、スタッフ、キャストの苦労の賜物ですね。
さすが本物のサメは、他の映画のサメとは仕草や動きが一味違います。
ここら辺もこの映画の見所の1つになるのではないかと思います。

 

海底47M

海底47m引用元:https://www.amazon.co.jp/

あらすじ

メキシコで休暇を過ごす姉妹。ケイト(クレア・ホルト)はホオジロザメをひと目見ようと、“シャークケージダイビング”への参加を計画する。一方のリサ(マンディ・ムーア)は乗り気ではなかったが、ケイトに説得されて二人は沖へ出る。保護用の檻に入り、海の中を堪能しているのも束の間、水上の船とをつなぐケーブルに故障が発生し、二人は檻ごと水深47メートルの海底へ落下してしまう―。 ケージは壊れ、船との通信も途絶え、酸素も残り少なくなっていく。絶望的な状況の中、助けを求める彼女たちに巨大なホオジロザメが牙を剥く―。

引用元:filmarks.com

制作国:  イギリス 上映時間: 89分 制作年: 2017年
監督:   ヨハネス・ロバーツ
キャスト: マンディ・ムーア 、クレア・ホルト

 

ダイビング中に落下した檻

実は今、初めて日本版のポスター(この場合はジャケットかな?)を見ました。
情報量ありすぎだろ!
そして、この映画の持つ雰囲気をぶち壊している。
なんてこった、、
もう今回ポイントで使う言葉はポスターから借ります。
浅瀬から海原に出て、ついに海底に沈みました。
海底というのは、今までありえそうでなかった設定だと思います。
そこにはファイティングニモのような明るい世界はありません。
どこまでも暗闇が広がっています。なにか人間が来てはいけない世界に来てしまったような絶望感があります。

 

酸素はあとわずか

終始、海底で物語が進みます。
元々落下する予定なら、もっと長持ちするような酸素ボンベを抱えて海に潜るかも知れないけれど、そんなわけがない。
せいぜいもって30分~1時間で酸素がなくなってしまいます。
オープンウォーターのように「すぐ助けがくるさ!」なんて悠長なことは言ってられません。
サメに襲われなくても、酸素が切れた時点で終わりですからね。
見てる方も焦らされて、サメとはまた違うところでハラハラとさせらます。

 

海底47m

1つ目のポイントと若干被っているけれど、、やっぱりの映画の魅力は「海底47m」。
この言葉に詰まっていると思います。
何度か救われそうになる場面があるのですが、サメが、海底という環境が希望をことごとく潰して、主人公達を絶望のどん底に突き落とします。
そして、今回のサメ達はいつも以上にエンターテイナーです。
海の中なら、サメ達の方が分がありますからね。
凝った襲い方をしてくれます。
僕は今回オススメするサメ映画の中で1番、ビクッってなる回数が多かったかも。

 

JAWS

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あらすじ

1975年アメリカ映画。平和なビーチに突如出現した人食い鮫と人間の死闘を描く。警察署長ブロディは鮫の排除に乗り出すが、鮫の大きさ、知能、そして凶暴性は人間の想像を遥かに超えるものだった。動物パニックムービーの金字塔であり、スティーヴン・スピルバーグ監督の出世作。

引用元:https://www.amazon.co.jp/

制作国:  アメリカ 上映時間: 124分 制作年: 1975年
監督:   スティーブン・スピルバーグ
キャスト: ロイ・シャイダー 、ロバート・ショウ    他

 

色褪せない伝説

「結局、Jawsかよ。」って思われそうだけど、こればかりは仕方ない。
レジェンドというやつですね。流石スピルバーグとしか言いようがないです。
映画史に残る名作ですが、意外と観たことない人も多いんじゃないでしょうか?
一度は見ても、損はないと思います。
全てのサメ映画、モンスターパニック映画の教科書になるだけに留まらず、1本の映画として観ても群を抜いて面白いですよ。

 

サメにとっても恐怖

有名な話だけど、500種類近くいるサメの中で、実際に人を襲うサメはごくわずか。ましてや普通に生活していたら、サメに遭遇することもない。
サメに襲われる可能性なんて、宝くじで1等当たる可能性と同じかそれよりも低いんじゃないか?ってぐらい。
仮に襲われたとしても、サメ側は人間を捕食している認識はなく、「やべっ!間違えた!テヘペロ」ぐらいの感覚らしいです。
悪意を込めて、人を襲う人間の方がよっぽど凶暴です。
実際、Jawsが公開される以前は人間の子供とサメが仲良く交流する映画まであり、今ほど恐ろしい印象はなかったです。
それがこの映画が公開される事で、全てが変わりました。
子供と仲良くしていたサメがこの映画によって人を襲う恐ろしい生き物だと誤解され、大量のサメが駆除されました。
サメ達も、戦慄が走ったことでしょう。
では、戦犯となったJawsのサメですが、実際に映画に出てくるのはわずかなシーンです。
出てくる場面が少ないだけに、どの場面も強い印象を残してくれます。
伝説のサメとしての風格をビシビシ放っています。

 

誰でも知っているテーマ曲

Jawsといえば、あのテーマ曲ですね。
映画を見た事なくても、それぐらいなら知っているよ!っていう人も多いと思います。
「もう、今更あのテーマ曲を聴いても何も思わないよ。」と思うかもしれないけれど、それは大きな間違い。
あの曲がサメがやってくる恐怖を引き立て、サメの存在があの誰でも知っているテーマ曲を恐ろしいものに変えるのです。
Jawsを観ることで、何故あのテーマがここまで有名になったのか理解できるようになると思います。

 

最後に

以上が、僕が選んだ5作品になります。
あくまでも僕が独自に選んだ5作品ですが、正直、シリーズ物を除いたら真面目なサメ映画でこれ以上の5作品はないと思います。
どうですか?
あなたにとって、素敵なサメ映画は見つかりそうですか?
学校帰り、仕事帰り、遊び帰りにレンタルショップ、DVD/Blu-rayが購入できるお店に立ち寄って実際に手に取ってみてはいかがでしょうか?
あるいはAmazonなどでチェックしてみて下さい。

長い文章になりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。

 

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